第7章 終・嘘つきとさよなら
『ッ…、俺ハソイツガ気ニ入ラナイカラ殺スンダ…!!』
蛇鏡「違う、貴方は"拒絶"されたからそう考えたのでしょうが」
目を細めた蛇鏡眼は話を続けた
蛇鏡「心の中の何処かで、《時音風夜は自分について来てくれる》《きっと受け入れてくれる…》などと思ったのでしょう?」
『違ウッ…!!!!』
蛇鏡「貴方は寂しい人。 自分がどうしたらいいのかも分からなくなってしまった人、もう分かっていたのでしょう? …"兄はもう居ない"って…」
『黙レ!!!!』
風夜「蛇鏡眼やめろっ!!」
蛇鏡「主、あれは彼女の"甘え"から生まれた感情でもあり、"主のせい"でもあるのですよ?」
キッと蛇鏡眼は鋭い目で風夜を睨んだ
風夜「俺のせいでもある…?」
蛇鏡「彼女は貴方が側に居たお陰で安心感を覚えた、それと一緒に"不安"を生み出したのですよ…。 自分を思い出して行くごとに、"失う"事を恐怖とした」
風夜「失う…」
そこで風夜はハッと思い出した
蛇鏡「そう…、"葉月陳"のように…」
\真の力、真の姿/ 終