第7章 終・嘘つきとさよなら
\己/
『俺ガ…、俺自身カラ逃ゲテイルダト…?』
風夜「そうだ」
『何処ガダ!!? コレガ本当ノ俺!!!! 今マデ押シ殺シテイタ"闇音ルナノ本当ノ感情"!!!!』
風夜「…違う」
『違クナドナイ!! 俺ハ"仲間"ナンテ!! "絆"ナンテ!! "世界"ナンテ…! "オ前"ナンテモウドウデモイインダ!!!!』
風夜「…"約束"も?」
風夜の口から出た言葉にルナはピタリッと止まった
風夜「…俺だって、組の目的の"魔の書"なんて始めからどうでもよかった。 …それはお前と出会ったからだ、ルナ」
『…』
風夜「…兄さんの言う通り、俺は実の兄に嫉妬していたどうしようもない弟だ」
「風夢…」
風夜「でも大好きだった。 悪い道に進んでしまったのは自分のせいなのに、自分のせいではないと曲がり続けていた…」
『…ダカラナンダ』
風夜「…"初めての事を全部俺が教えてやる"って、約束を覚えてるな?」
答えないルナに風夜はふっと笑った
風夜「"己の見つめ直し方"。 お前に教えてやるよ!!!!」
\己/ 終