• テキストサイズ

黒蝶組~ブラック.バタフライ~

第7章 終・嘘つきとさよなら


\二つの心/



ハッと眠っていた風夜は目を覚ました



テイ「…目、覚ましたか…」
小さな洞穴の入り口近くに座っていたテイルスは風夜を見た

風夜「テイ…ルス…」
テイ「ここはカステリャーノ国の外れにある森の中だ…、いつ見つかるか分からねぇ」

風夜「そう…なのか…」
体をゆっくり起こした風夜はルナ達を思い出す

風夜「ルナが…! ルナ達が!!」
テイ「あいつ等は大丈夫だろうな…。 あの男の狙いはお前だからな」

風夜「俺が…狙い…、…俺は…」
テイ「…知っている」

風夜「は…?」



テイ「お前が、"風夢"だという事に」
目を見開いて驚く風夜に立ち上がったテイルスは歩み寄る

風夜「いつ…から…?」
テイ「…忘れたか? 俺は"時の番人"…、未来も過去も知る事が出来る」

風夜「…なら、俺がこうなるという事も知っていたのか…?」
テイ「…あぁ」

風夜「俺の兄さんが生きていたという事も…?」
テイ「あぁ」

こくりっと頷くテイルスに風夜は俯いた

風夜「…お前は時の番人だから、この現の人に未来や過去の事を言ってはいけないんだよな…」
/ 885ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp