第7章 終・嘘つきとさよなら
散神「いえ…、主を守るのが我の役目…。 これしきの事で…」
速豹「ふん、そんな哀れな姿で戦うのですか?」
実体化した速豹が散神を見下ろす
散神「…我を見下ろすな…! 下級生物が…!!」
速豹「見下ろされたくなければ立てばいいでしょう?」
散神「貴様なんぞに言われずとも…!!!!」
力を振り絞って散神は立ち上がり、速豹を睨んだ
散神「次に我を見下ろしてみろ…、殺しますよ…!」
速豹「…上等です、三度目の貴方の哀れな姿を見たいものです」
雷電「速豹! 喧嘩になるような事を言うな!!」
『散神も落ち着け』
雷電が速豹を止め、ルナが散神を止めると二人は契約刀の姿に変わった
風夜「…これがカステリャーノ国の城…か…」
右膝から契約刀の刀を抜き出して握りしめた風夜は城を見上げた
優「この城に地土と一希が何処かに…」
服の中に手を入れて左胸の入れ墨から契約刀の刀を引き抜いた優
炎火「…どうやら、盛大なお迎えのようだな」
ゴゥッと全身に炎をまとい、城の入り口から出てくる隊士達を見て炎火は目を細めた
『別れて探すとしよう』
雷電「…大丈夫なのか?」