第7章 終・嘘つきとさよなら
炎火「イーラ国ならどうだ? 父さんは一国の支配者だ! 頼めば匿ってくれるだろう!!」
雫「ちょっちょっと待ってよ!!!!」
話の輪の中に雫が入ってきた
雫「私だってリーダーや北村君が心配だわ!! だから私も行くわ!!!!」
『心配してる気持ちは皆一緒だ。 …だが、力のない奴が一緒に行っても"邪魔"になるだけだ』
雫「邪魔ッ…」
炎火「そんな言い方ねぇだろルナ!!!!」
雷電「いや、事実だ…。 帝国ナイトオールが敵である以上、戦えない奴は足手まといになるだけだ」
ガッと雷電が怒鳴り散らす炎火の肩を掴んだ
優「滝川さん…、俺達は貴方を守り抜けるという自信がないのです…」
風夜「…分かってくれ」
雫「ッ…、…分かった、わ…!」
ぐっと涙を堪え、唇を噛みしめる雫は風時が眠る部屋へと早歩きで立ち去った
『落。 お前は雫と風時の護衛を頼む』
落[…いいのか? 俺はまた…]
『次は"許さない"からな? 落?』
落[ッ…、…分かったよ…]
落は雫の後を追いかけるように立ち去った
炎火「…たった五人でカステリャーノ国に乗り込むのか…」
『怖いのか?』