第7章 終・嘘つきとさよなら
歩きながら食材が入った紙袋を抱えている雫
雫「牛乳にチョコにカレーのルーに野菜…、あとは昨日皆が残したネギをブチ込んでやるわ!」
楽しそうに笑うそんな雫に…
「お姉さーん」
雫「…?」
「カレーにネギをブチ込んでやるって言ったお姉さんですよ?」
雫「え!!? 私!!?;」
誰かが話しかけてきて、雫は声が聞こえたそちらを向いた
「こんにちわ、お姉さん♪」
真ん中で分けてある前髪の右はピンクで左は赤色、短い後ろ髪はオレンジという派手な青年が噴水前のベンチに座っていた
雫「……こんにちわ…」
「お姉さん、セクシーな服着てるね?」
ニコッと笑った青年の言う通り、雫の服装は両肩や背中やへそが出ている
雫「そ、そうかしら? 私はこの服気に入ってるから…」
「ダメだよお姉さん? そんなセクシーな格好で一人でプラプラしてちゃ…」
スクッとベンチから立ち上がった青年が雫に歩み寄る
「その背中の黒蝶の入れ墨…、本物ですよね…?」
雫「え…?」
「コラァ!!!!(怒)」