第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
=ドォオオンッ!!=
城の何処かから巨大な火の玉が放たれて、散神の頭に直撃した
『ッ…!!? 散神!!?』
直撃したせいで散神は気を失い、人の姿に戻ってルナ達は真っ逆さまに下へと落ちてゆく
炎輪「…ふむ、お見事」
椅子に座ってゆっくりと紅茶を味わっていた炎輪は部屋の窓からソレを眺めていた
「ううん、僕にとっては朝飯前だよ?」
巨大な火の玉を放った張本人のマントを身にまとった謎の人物…
炎輪「突然姿を消し、突然現れるとは。 君には驚かされるよ」
「消したくて消したわけではないよ?」
炎輪「では、何故居なくなったのだい?」
「…あは、ただの気まぐれかな?」
マントの隙間から見える口は笑っていた。 それを見た炎輪は一息つき、紅茶を置いて立ち上がった
炎輪「詳しくはとがめないよ。 俺は優しいからね」
「貴方は怖い方だよ」
炎輪「誉め言葉として受け止めといてあげようかな?」
「じゃあそういう事で」
炎輪「よろしい。 …では、行こうか」
「うん
"全部"を壊す為にね…」