第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
笑っているメアにガルルッと牙を向けて睨む風夜
優「何でそんなに敵視してるの…?;」
風夜「本能だ!!!!」
『やめろ(怒)』
一希「あ、炎火だ!」
びしっと指を差す一希に雫はぴくりっと肩を揺らした。 指を差す先には炎火の姿
『炎火、地土を見てないか?』
炎火「…」
『…炎火?』
炎火「…マオン国へ帰ろう」
『…は?』
急な炎火の言葉にルナは驚いた
メア「姫。 もう夜遅くて外は危険ですので、今夜はお泊まり下さい」
『そうだぞ炎火、地土も何処に居るのか分からないのだから…』
炎火「…地土が居ないのか?」
『少し前ほどから部屋を出て行ったっきりで…』
炎火「…俺が城の者達に探すように言っとく」
風時「お願いします! 炎火さん!!」
ぺこりっと頭を下げる風時。 そんな風時の頭を炎火はそっと撫で、雫に目もくれる事なく部屋を後にしていった
風時「…炎火さん、どうしたのでしょうか…?」
『疲れてんじゃないのか?』
風時「いえ、そうじゃなくて…、まるで…」
『まるで…?』
風時「心が冷めてしまったような…」