第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
…分かった。 雫の…、水底の民の首についている番号のついた首輪の意味が
それは商品の番号だったんだ…、名前という番号…
【…雫、私はね…】
【何?】
なんて言えばいい?
雫は商品にされてしまうよ…?とでも言うのか?
未来はないと言うのか…?
【オイ泣き虫雫!】
聞き覚えのある声が聞こえて、雫の体がビクッと激しく揺れた
【…また貴方ですか】
前に俺がおっぱらった男の子だった
【私にやられてまだこりないのですか?】
【黙れ!
炎上の民め!!!!】
男の子が口にした言葉を聞いて俺は目を見開いた
【僕達を見下して笑ってる炎上の民だろ! 村のばっちゃんに聞いたぞ!! 炎上の民は卑劣で残酷で最悪な種族なんだとな!!】
男の子は俺を指差しながらこう言い放った