第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
優「これでも一応兵士だからね…、意地があるんだろう」
風夜「チッ、簡単には吐かねぇって事か…」
『黒幕さえ分かればそいつを潰せるのになぁ…』
炎火「…俺が吐かせる」
炎火がズイッと兵の男達の前に出た
風夜「オイ炎火…、周りには…」
炎火「…いつかバレる、今バレたって変わらないさ…」
「あぁ? 何なんだお前は?」
「姿隠して気持ち悪い奴だな」
炎火「…お前等…、俺を誰だと思ってる…?」
炎火は低い声でそう言い放つと、フードを外した。 フードを外した炎火の姿にルナ達以外は驚いた
「炎上の民…!!」
「あの人炎上の民だったのね…!!」
水底の民は目を見開いて炎火におびえた
「あぁ…! 申し訳ありません姫…!!」
「なんと無礼な真似を…!!」
兵の男達は縛られながら頭を下げられるだけ下げる
炎火「俺からの命令だ。 誰の指示でこんな事をしていた? 言え」
炎火の脅しながらの言葉に兵の男達は口ごもる
炎火「…どうした? 言えないのか!!?」
「ひっ!! あっあの…、その…」
そんなにも言い出しずらい奴なのか…?
「しっ司馬羅…炎輪様でございますっ…」