第3章 *鷹の爪編* 完結
雷電が放った言葉にハツはピクッと反応した
ハツ「…僕をそこまで知ってるのかい、驚きだよ
…君、もしかして…
"早波 雷(ハヤナミ ライ)"の息子?」
その名を聞いて、雷電の表情が
怒りへと変わった
雷電「俺のッ…!
俺の前でその名を口にするな!!!!」
ハツ「ははっ…
本当にそっくり、君は父親似なんだね?」
ハツは雷電の槍を掴んで力ずくで押さえ
ズイッと顔に顔を近づけた
雷電「あんな男に似てるなどと言われるだけで吐き気がする!!!!」
ハツ「そんなにも嫌いなの?」
雷電「大嫌いだ!!!!」
ハツに向かって怒り狂った目で睨みながら雷電は怒鳴る
『どっどういう事だ…?
雷電とあの男は知り合いなのか…?』
風夜「いや…
会話的に初対面だろ…
…雷電は幼い頃から父親の事を嫌っていたのは知ってる…」
ハツ「やっぱり君はまだ子供だね
そんなんじゃ…
僕には勝てないよ?」
ハツがニッと笑った瞬間
雷電の瞳には、いつか見た風景が見えた…