第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
\傍観者/
「…あ? テメェ等誰だ?」
鎧を身にまとっている数人の男達…
風夜「イーラ国の兵じゃねぇか? こいつ等…」
『兵…。 兵は人を守るのが役目じゃねぇのか?』
「ハッ! めでたい連中だ!! 人? 何処に居るんだよ?」
「水底の民は"商品"だ! 人扱いなんてされるわけねぇだろ?」
ギャッハッハ!と下品な笑い声を上げる兵の男達にルナと風夜はピキッと額に青筋を浮かべた
風夜『「テメェ等…、ふざけんなよ!!!!(怒)」』
二人は並んで同時に怒鳴った
『寝言は寝て言えって習わなかったのかゴラ!! 散神!! "白龍の手甲"』
散神「御意!」
散神は光になって消えると、ルナの両手に白い手甲となって現れた
風夜「蛇鏡眼! "大蛇の尾"!!!!」
風夜は契約刀を一振りすると、後ろ腰からにょきっと大蛇の尻尾が生えた
「なっ…!!?」
「お前等何者だ…!!」
突然の事に兵の男達は驚いて二人に立てていた槍を向けた
『黒蝶組ですが、何か?』
風夜「文句あるか?」
二人はニコッと少し頭を傾けて微笑み
『ちょっとは反省しやがれ』
兵の男達をボコボコにしてやった