• テキストサイズ

黒蝶組~ブラック.バタフライ~

第5章 *一番大きな感情編* 完結



雫「あっ!! 待ちなさいっ!!」
雫は片手にメスを持ちながら炎火を追いかけて行った



『…どういうつもりだ? 皆を追い出してよ…』
地土「…何の事かな?」

『…殴るぞ』
地土「冗談冗談。 ルナの拳はホント痛いから」

地土はあははっと苦笑いをし、ごほんっと咳払いをした



地土「唐突に言うよ。 ルナ、俺は君を知ってる」
地土の言葉にルナはピクッと肩を揺らした

『…何? 昔からの仲なんだから知らないわけないだろ…?』
地土「…ルナは、記憶がないと言ったね? 組に入ってから…」

『…知っているのに、知らないふりをしていたのか…?』
地土「…そうだね」


=ガッ!!=


ルナは勢いよく地土の胸ぐらに掴みかかった

『ふざけるなよ…!! 俺が必死になって"自分"を探していたのに…!! お前はそんな俺を見て笑っていたのか!!?』

地土「…笑っていたつもりはない…」
『じゃあ何故だ!!? 何故俺に話してくれなかったんだ!!?』

地土「…確信が、ないんだ…」
『確信…?』

地土「…痛いから、離してくれる…?」
傷の痛みで顔を少し歪ませる地土
/ 885ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp