第5章 *一番大きな感情編* 完結
地土「強くなる理由が分からなくなってしまったからだ」
雪「ふざけるなっ…!!!!」
雪は小さなナイフを掴んだ
雪「地土は俺達を守ってくれると言ったじゃないか…!!?」
地土「…すまない」
雪「彩から逃げて…!! 俺から逃げて…!! 次は世界から、生きる事から逃げるつもりか!!?」
地土「…逃げるんじゃない、終わらせるんだ」
雪「終わらせるというのと死ぬというのにどんな違いがあるんだ!!?」
地土「ない」
ハッキリ答えた地土に雪は小さなナイフの先を向けた
雪「いつから地土は恐怖自身になる事をやめてしまったんだ!!?」
地土「…雪
泣かないで」
ポロポロと涙を流す雪に地土は悲しげな瞳を向けた
雪「なんっ…で、だよっ…」
雪はゴシゴシッと袖で涙を拭う
雪「何で俺達をッ、あの時っ……生かしたんだよっ…!! こんな事になるなら放っておけばよかったじゃないかっ!!!!」