第5章 *一番大きな感情編* 完結
"地土は身勝手だ!!"って
地土「卯は、俺に付き合う気はあるのかい?」
まっすぐな赤い瞳で卯を見つめる地土に卯は静かに…
卯「…主が申しつけるがままに…」
片膝を地に着いて頭を下げ、忠誠を誓う体勢になった
地土「ありがとう、卯…」
その言葉を最後に、地土は精神の狭間から目を覚ました
外は夜中、キラキラと星が輝いている時間…
地土は寝静まっている黒蝶組のメンバーの一人ずつ見に行った
地土(…ルナ、俺の次の黒蝶組のリーダーは君だ。 支配者は……まぁ仕方ない、放置しよう)
地土は皆の寝顔を見に行った後、寄り添いあって眠っている風時と落の元へやってきた。 部屋の隅の机で皆宛てに手紙を書いている
地土「…皆、仲良くいてくれるだろうか…?」
それが心配だ、そう呟きながら地土はペンを走らせ、書き終えてペンを置いた
地土「…風時…」
地土は静かに、起こさないように眠っている風時の頭を撫でた
地土「俺を、許さなくていい…。 俺を憎みながらでも構わないからーー…