第5章 *一番大きな感情編* 完結
許してくれ卯
身勝手なばかりの俺をーー…
=サァアアー…=
静かに吹く風が森の木の葉を揺らす
そう、俺は来てしまった。 この場所へ…
彼女達が今もここで生活してるかなんて分からない。 もしかしたらここに居ないのかもしれない、もうこの世に居るのかすら分からない…
それでも俺は気になって、居ても立っても居られなかった
覚えてる獣道を進んでいけば、昔と何一つ変わらない小屋…
【おにいさん、だれですか?】
子供の声が、聞こえた
【君は…】
俺は目を見開いた。 質問を問いかけてきた声の主の子…
綺麗な、"銀色"の髪をしていたーー…