第5章 *一番大きな感情編* 完結
【組の名前はないのか?】
ことりっとルーンのコマを置いてルナは俺を見た。 …もっともらしい意見だ
【まだ、決めてないんだよね…】
【何で決めないのっ…?】
風夜君はゴシゴシと袖で涙を拭きながら俺を見上げる
【…名前が、思いつかないのさ…】
【ふーん………なら】
ルナは黒のキングを進めてニヤリと笑った
【"黒蝶"】
【ヤダっ!!!!】
【お前には言ってない】
【…理由は?】
【…黒い蝶は不吉を呼ぶ、死の前兆…。 忌み嫌われてる蝶だ】
【…確かに不吉で嫌われてるね】
【だが、黒い蝶には魂が宿るとも言われている】
【…だから…?】
【素敵、だろう?】