第5章 *一番大きな感情編* 完結
【…貴様、契約刀使いだったのか…】
【そうですけど? …何か問題でも?】
俺は首を傾げて問いかけるが、皆黙ったまま
【ハッ、知らねぇのかよ】
ガラの悪い男が鼻で笑った
【知らねぇなら教えてやる…。 契約刀使いはずっと昔、男は"世界の破壊魔"女は"魔女"と呼ばれてたんだぜ?】
悪魔の次は破壊魔、か…
【ま、昔の話だけどな?】
ゲラゲラと下品に笑うガラの悪い男
【マオン国の支配者。 もうよいですか?】
隣に立っていた性別不明の人物が俺に確認を求めてきた
…一体何の確認なんだか
【すみません、いいですよ】
【分かりました。 …では、各国の支配者さん達に軽い自己紹介をしてもらいます】
性別不明の人物はそう言い
【私は北南のブルヘリア国の支配者、アナコンダと申します】
…え? あなこんだ? ちょっ、それって完璧に偽名だよね??
そう内心で俺は考えていても、勝手に自己紹介は進む
【俺は南のピカロの国の支配者だ、名前は妃牙誠(ヒガセイ)】
さっきのガラの悪い男は面倒くさそうに名乗った
【わたくしは北のエスティグマ国の支配者でしてよ、名を聖魔(セイマ)マリアと申す】