第5章 *一番大きな感情編* 完結
【奥様は毎日のように助手の方に怒鳴り散らしてましたわ…。 "あの子を何処へやった""地土を返せ"って…】
母さん、は……俺を捨てちゃいなかった…
【でも結局…。 助手の方は最後まで地土君が何処の施設に入れたのか話しませんでした…】
【…ねぇ、おばさん…】
どうしてだ? どうしてだろうか…?
【その助手の…】
よく、思い出せない
【名前や顔って覚えてる…?】
俺が問いかけるとおばさんは首を傾げた
【…あら? 一体どんな方だったでしょうか…?】
何故? 何故だ? どうして思い出せないんだ…?
何かがおかしい…
【おばさん…。 母さん、は…
"どうして"死んでしまったの…?】
【…奥様はーーー