第5章 *一番大きな感情編* 完結
俺は自分の茶色の髪に触れた
【元は何色だったの!!?】
【…それはーーー…
言えないんだ】
そっと目を伏せれば、今でも思い出せる…
母さん、どうして髪を染めるの? どうして他の子に自分の髪色を教えちゃいけないの?
…貴方が、普通の人ではないからよ
普通の…、じゃあ!母さんは!!?
俺も、貴方と一緒で普通の人じゃないわ…
よかった! 母さんと一緒だ!!
…!!? …そうね、一緒ねっ…
母さん…? 泣いてる、の…?
泣くほど、元の髪には嫌な事があったんだろう…
【元の髪の色は、ずっと昔から約束で秘密にしてあるんだ】