第5章 *一番大きな感情編* 完結
【なん…だ、と…?】
体が…、動かない
【こいつっっ!! よくも俺の友を…!!】
側に居た騎士が動けない俺に向かって片腕を振り上げた
【やめなさい】
冷静な男の一言で片腕を振り上げた騎士は止まった
【もっ申し訳ありませんっ…】
【分かればよろしい】
冷静な男は双剣をマントの内側にしまいながら俺の元に歩み寄り…
【君の名前は、何かな?】
俺の答えは一つ…
【我は、悪魔だ…!!!!】
【地に這い蹲ってる悪魔、か…。 面白いね、傑作だ…】
あざ笑う冷静な男…。 何故動けない!!? 俺を侮辱する人間が目の前に居るというのに…!!!!
【…お前達、この施設の何処かに居る二人のガキの首を持って来い】
【なっ…!!?】
【悪魔君、知ってるかい? 君は怖いモノが何もないようにしてるみたいだが…】
何が、言いたい…
【悪魔君、君は、二人を失ってしまう事が恐ろしいんだろう?】