第5章 *一番大きな感情編* 完結
地土「ハハッ、痛い? ねぇ、痛いー?」
地土は子供のようにニコニコ笑いながら、座り込んで咳込むルナの顔を覗き込む
雪「地土…! 風時になんて事を…!!!! 離れろ!!」
雪は額に冷や汗を浮かべ、地土の元に駆け寄って肩を掴んだ
地土「んんー? 雪?何? 雪も仲間に入りたいの?」
地土はニコニコ笑いながら雪を見上げる
雪「風時に手を上げるな! …お前の子だぞ」
雪の言葉に地土は首を傾げる
地土「子? 俺の子?俺の?」
地土は人差し指を顎に手を当てて考え込んでいたら
セピア映像が頭の中に見えた
【お兄さんは、僕を知っているんですかぁ?】
地土「…ふう…と、きっ…」
ズキッと頭が痛み、地土は少し正気を取り戻した
地土「クッ…!!」
地土は右目を覆い隠すように巻いていた包帯を外した
包帯の下には…
雪「なっ何だ…? その傷跡は…!!?」