第5章 *一番大きな感情編* 完結
\伝えられない苦しさ/
風時「でね! 落を元に戻す為の研究を毎日してたの!」
持ち運び用のパソコンを風時はいじりながら、ルナに話しかける
ここは海の家の食堂
地土から真実の話を聞いた日の翌日
風時「でね! もしかしたら元に戻す方法が………るぅちゃん? 聞いてる?」
ボーッとしているルナを風時はじぃっと心配そうに見つめた
『……ん?』
風時「…大丈夫? 暑さで頭がボーッとしちゃった…?」
『…あぁ、暑いもんな…』
風時「ちょっと待ってて! かき氷僕が作って持って来てあげる!♪」
風時はパソコンを閉じて立ち上がり、厨房へと姿を消した
落「グルル…」
『…落か…』
ルナは隣に座った白い虎の落を見た
『…不安か? 体がいつ戻るか分からなくて…?』
落「…」
『だが、それは自業自得というやつだ…』
そう言ってルナはフィッと落から顔を逸らした
落「グルッ」
『んあ? …分かってる、とでも言ってるのか…?』
落「ガゥッ」
『…変わったな、お前…。 前までは力を欲するだけのただの馬鹿だったのによ…』
落「ガオッ!」