第5章 *一番大きな感情編* 完結
\二つの世界/
7月の終わり近くの季節、夏だ
風夜「…あっちぃー…;」
黒蝶組の集会所のテーブルづのびている風夜
そこへ
雷電「相変わらず暑さには弱いんだな、風夜」
右頬が完全に完治している雷電がやってきた
風夜「俺は冬に強い子なんですよーっだ」
風夜は拗ねた子供のように口を尖らせた
雷電「昔からそうだもんな」
風夜「そーそー。 …右頬、もう痛まないのか?」
隣に座った雷電を横目で見る
雷電「はぁ? 暑さで目が溶けたのか? 何処からどう見ても完治してるだろうが!」
風夜「すまーん、溶けかかってた☆」
雷電「ウザッ、溶けかけの目ぇ潰すぞオイ」
風夜「すみませんでした」
雷電「分かればいい」
雷電はすぐさま謝った風夜をふんっと鼻で笑ってやった
すると…
「我が主、友に対してその態度はあんまりでございますよ?」
何処からもなく声が聞こえてきて
=バチッ=
雷電の左頬の入れ墨から雷を放ち、イスに座っている二人の後ろの方へと現れた
風夜「こいつが… 雷電の実体化した契約獣か…」
現れたのは、白きタキシードを纏った雷電の契約刀の獣・速豹だった