第4章 *因果と雨編* 完結
俺は今度こそ、守れたかな…?
それとも、自分を守っただけかな…?
「優…!!!!」
この声は…
幻狼かな…?
アハハ… 幻狼に食べられちゃうかな… 俺…?
まだ… 食べられたくはないか…なーーー…
雷電「いってぇ~…」
速豹「ッ~~…」
雷電は右頬を、速豹は左頬を押さえて地に仰向けで倒れていた
雷電「血の味がしやがるッ… 口の中切ったなこりゃ…」
速豹「…本気で殴りましたねッ…」
雷電「当たり前だろ? 本気で殴らなきゃ心なんて伝わる訳ねぇだろうが…」
速豹「チッ……まぁ、貴方の心は我に響きました…」
雷電「今舌打ちしたよな?」
速豹「しかし… 新たな覚悟がこれですか…」
雷電「あ? 何か文句あるか…?(怒)」
速豹「まさか… 寧ろ、よいと思っていますよ」
雷電「なら文句言いたげに言うな」
雷電はふんっと速豹から顔を空に向けた
雷電「…雨って、こんな風だったんだな…」
速豹「…はい」