第4章 *因果と雨編* 完結
優「はい… 懐かしいです、斬首族現党首・斬首功(キリクビツトム)殿…!」
功「ははっ、フルネームで覚えててくれていたとは驚きだよ 光栄光栄」
功はニコニコ笑いながら、持っている刀で遊ぶように鞘から刃を少しだけ抜き差ししている
優「父によく聞かされていましたからね… 嫌でも覚えます」
功「そんな嫌そうな顔をしないでくれるかな? 教えたのは私ではないからね」
風夜(斬首族の党首ってどんな奴かと思ったら意外と渋いおっさんだったんだな…
…それに、意外と話がちゃんと出来る人か…)
風夜は功を見て眉間に寄せていたシワを緩めた
功「…おや? 見かけない顔が二人居るねぇ…?」
優「貴方には関係ない二人です」
優の態度に功は少しムカッとしたのだろうか、刀を鞘から完全に引き抜いたのだ
功「そうだね… 私には関係ない事だね、失礼したよ優君
私と君は"殺し合い"に来たんだもんね?」
風夜(ッ…!!? あいつ笑ってやがる…!!)
功は満べんな笑顔で笑っていた
「優の兄貴!」
一人の高野族の男が優に刀を投げた、優はパシッと片手で受け取り
優「俺は貴方とは殺し合いはしない… 俺は貴方を止める」