第4章 *因果と雨編* 完結
「…我が名は速豹… 我が主、早波雷電…… 我は貴方に確認を求める…
我に何を望み… どんな"くだらない覚悟"を決める…?」
彼の……速豹の瞳に光はなかった
「…やっぱり二人は来なくても…」
ヘルメットを被り、高野族の者達を率いてバイクを走らせる優
その隣を…
風夜「昨日の事があったんだ! 向こうがまた汚い手を使ってくる可能性があるだろ…」
一希「俺と風夜は優が心配なんだよ♪」
後ろに一希を乗せ、運転をしながらバイクを走らせる風夜
優「まぁ確かにね… でも、俺には幻狼がいるから
きっと向こうは契約刀使いの俺を恐れてるんだろう…」
風夜「…だからって、あんなやり方はあり得ない…」
一希「そうだよ! あんな手を使う奴等なんて潰しちゃえばいいんだよ!☆」
風夜「さらっと怖い事言うな!;」
優「…決着はつけるけど、潰すつもりはないよ」
優は少し、辛そうに笑った
一希「どーして? 敵なんでしょ?」
優「確かに俺達高野族から見たら斬首族は敵… いや、宿敵
…でも、向こうから見たら俺達は敵なんだよ」
一希「…?」
優「ちょっと難しかったかな? 簡単に言えば…