第4章 *因果と雨編* 完結
雷電「守ろうとしただ…? そんな事を言って…!!!!」
雷「本当なんだ雷電…、俺が側に居たら二人が危険だったんだよ…!!」
母上はいつも泣いていた
泣いている理由は分かっていた
"寂しい"、"愛しい"、"会いたい"
全部、全部
この男の事、この男のせいで母上は泣いてしまう
だから嫌いだった、父という存在が大きすぎて
母上は俺に愛を、温もりをくれた
だけども、俺は何もしてやれなかった…
雷電「お前が側に居ると危険だとか俺は知らない…!!!!
母上は死んでしまった!!!!
せめてお前には帰って来てほしかったんだ…!!!!
お前にしか母上の冷めてしまった心に温もりを与えてやれなかったのだからッ…!!」
ポロッと雷電の頬を、何かが伝った
雷はゆっくりと目を細めた
雷「やっぱりお前は俺の息子だな…」
雷電「俺はお前が憎いッ…!!!! だけどそれは俺と母上を見捨てた事じゃない…!!!!
お前が"帰ってくる"と約束した事を破ったからだッ…!!!!」