第4章 *因果と雨編* 完結
雷「ッ……、いきなり何をするんだ雷電ッ…」
雷は殴られた頬をさすりながら立ち上がって椅子を立てた
周りは騒がしいおかげで目立ちはしない
雷電「…どうしただと…?
情報屋のくせに何も知らないのか…?」
雷「…あぁ、お前達が住んでいた"霧の谷"は人が立ち寄らない場所…
仕事が情報屋でもそこじゃ何も…」
雷電「……んだよ……」
雷「え…?」
雷電「早波明電は…!!!! 母上は十年前に死んだ…!!!!
"殺された" んだよ!!!!! 」
そう、あの日死んだ
今日のように酷く雨が降っていた日だった
雷電「お前は助けには来てはくれなかった…!!!! 最後まで何もしてはくれなかった!!!!
お前は母上を!俺を見捨てたんだ…!!!!」
雷「違う!!!!!!」
雷は大きな声を上げた
雷「俺は二人を見捨てたんじゃないッ…!!
守ろうとしたんだッ…!!」