第4章 *因果と雨編* 完結
優「出かけてくる」
風夜「はぁ!!? こんな雨の中何処行くってんだよ!!?;」
優「地土!」
地土「んー?」
優「マオンから"出る許可"を!」
風夜「マオンを出る…!!?」
地土「…一時的に許すよ、すぐ帰って来るんだよ?」
優「分かってる!」
優は傘もささずに黒蝶組の集会場の外へと出た
風夜「おい優待てよ!! せめて傘くらいさしてけ!」
優「乗り物に乗るんだ、傘なんて必要なくなるさ」
風夜「乗り物…?」
遠くから
=ブルル…=
エンジンの音が聞こえてきた
それは一つだけではない
雨の中を黒くテカって光る乗り物、バイクに乗っている男達
風夜「なっ何だあいつ等…!!?;」
優「……"高野族"だ……」
風夜「え…?」
優「俺の高野族の、部下どもだ」
そう言った優の前に半円を描くように何十人もいる集団は止まった
「優の兄貴!! 持ってきやしたぜ!!」
よく見ると何十人もいる男達は年上ばかりでごっつい人や怖い顔をした者ばかりだ