第10章 繋がる。【R18】
『君を襲わないかわりにお願いがあるんだが……』
なんでしょうか、と聞き返すと、エルヴィンさんは私の手を引っ張りベッドへと座らせた。
『泊まっていってほしい』
それ、なにか矛盾していませんか?と突っ込もうと思った。
『せっかく想いが通じあったんだ、今日はずっと俺のそばにいてほしい』
この人は本当に恥ずかしいことばかり言ってくる…………私の心臓はいつまで持つのだろうか。
『もちろんです』
『安心してくれ、手を出すつもりは無いよ。だから………』
途中まで話すとそのまま私を抱きしめながら横になり、私達はベッド上で抱き合うという体制になっている。
『ずっと、このままで……いたい。』
顔があつい。心臓がはやい。今、私はどんな顔してるんだろう。
きっと、幸せすぎてニヤニヤしていることだろう。
『………はい、』
私はそう言うとエルヴィンさんの背中に手を回す。
しばらくそのまま抱き合ったあと、ぽつりぽつりお話するようになった。