第1章 出会い
その人の名前はエルヴィン・スミスと言った。
その人は私にいろんなことを教えてくれた。
その人は今、『くんれんへいだん』に所属しており、『りったいきどう』などの訓練をしている。将来的には『ちょうさへいだん』になりたい、と笑みを浮かべていた。
『ちょうさへいだん、って何するの?』
普段私は人にあまり質問をしない。
でも、すごく興味があって質問攻めにしてしまう。
『うーん………敵と戦って自由を手に入れる、かな。』
『敵って、さっき言ってた巨人のこと?』
『ああ、そうだよ。』
その人は私のどんな質問にも嫌な顔せずに答えてくれた。
結局私達は帰る時間までずっと話していた。
『また来るよ』
と言って帰っていった。背中には剣を合わせたマークがあった。