第8章 距離感
目が覚めると朝になっていた。ドアの下にメモが残されていることに気がつくと既に7時は過ぎている模様だった。
ドアの前に置かれた朝食をとろうとゆっくりドアを開く。
どうやら、兵団内はドタバタしているようで食事の上にかけられていた布は取られていた。
……………やっぱり変。
私の知らないところで何かが起こっている。
『アン!!』
私がぼーっとしているとハンジさんと会えた。
『あ………お久しぶりです』
『朝食まだだったんだね……』
『はい、……あの、最近皆さんバタバタしているように見えるんですけど、これから何かあるんですか?』
ハンジさんは一瞬目を見開く。すぐにいつもの表情に戻り、あっははは、と豪快に笑った
『いやぁー、最近みんな疲れちゃってねー!多分テンションがおかしくなってるんだよー!うるさかったかい??』
『そ、そうなんですか?』
『お腹すいてるんだろう??ほら、私に気にせず食べてきな!』
『わ、わかりました、失礼します。』
ガチャ
『………………まさか、エルヴィン………言っていないの………?』