第6章 変人たち
『っえ、あ、えと、』
すぐに笑顔を見せてくれと言われても困ります……………
『ご、ごめんなさい、今すぐ、って言うのはちょっと厳しいかと…………』
『…………(シュン』
誰もが見てもわかるくらいしゅんとしたエルヴィンさん。ちょっと可愛かっただなんて死んでも言えない。
『だーいじょうぶだって!すぐ見れるって!』
ハンジさんはエルヴィンさんの背中をバンバン叩く。
『お前らは見たんだろう………?なぜ呼ばなかったんだ』
『来ないエルヴィンが悪い!!』
『くそっ………』
『………エルヴィン副分隊長可愛いですね、』
三人の目線が一気に集まる。
やば………………
エルヴィンさんに関しては顔赤くなってるし…………
『ま、まさかアンに可愛いと言われる日が来るとは思っていなかったよ…………』
『あっ、ぅ、ごめんなさい…………』
『いや、いいんだ、今度はかっこいいと言われるよう頑張るとするか』
いや………もうじゅうぶんかっこいいと思います…………
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『変な奴らだろう?』
今日はエルヴィンさんと一緒の夕食だった。
『でもすごく楽しかったです』
『そうか、それなら良かった。…………はぁ、仕事が早く終わればよかった。』
まだ私の笑顔を見れなかったことを後悔しているみたいだ
『今度は俺だけに見せてくれないか?』
『………?は、はい』
『ありがとう』
エルヴィンさんはとても嬉しそうだった。