第5章 苦痛
『あとは何か分からないことはあるかい?』
『あー……いえ、特にはないです。ありがとうございます何から何まで。』
『そうか、わかった。もし何かあれば俺を頼るんだよ?』
『はい、わかりました。』
『じゃあそろそろ俺は戻るよ、まずはなれないと思うがゆっくり休みなさい。じゃあね、』
頬に軽く唇を押し付けると部屋を出ていった。
『っ、』
ただの挨拶のはずなのに心臓がうるさい……………顔赤かっただろうな、恥ずかしい。
いつか本当に恋人としてキスできたらなぁ…………どんだけ嬉しいことか。
ふかふかな布団に身体を投げる。
これから私、どうなっちゃうのかなぁ、エルヴィンさんの補佐って何をするんだろう。
そんなことを考えていたらいつのまにか私は意識を落としていた。
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『絶対に許さない………』
『でも、医務室からいなくなったわよね、どこに……?』
『さぁ…………』
『今度見つけたらただじゃ置かないわ、こっちには手があるんだから』