第3章 再会
『アンはやっぱり調査兵団なの?』
あれから3年がたった。
色々あった訓練兵団。
それも今日で最後。
今日で訓練兵団を卒業し、憲兵団、調査兵団、駐屯兵団の3つより所属兵団を決める時期となる。
『もちろん。ずっと昔から言ってたじゃん』
『あーあ、残念。10位以内にアンも入っていたらなぁー』
そういうのは私の親友のアンナ。彼女は総合成績7位で憲兵団に入る。
『もし私が首席でも調査兵団に入るから関係ないよ』
『へぇ??アンが首席???座学の成績ひどかったくせに』
『なんですって〜?そんなアンナの立体機動は私よりひどかったわよねぇ〜??』
『あっ!!言ったな!!!』
いつもアンナとはこうなってしまう。でも、それもできなくなってしまう。正直寂しい。
私は元々娼婦であったことはアンナにも誰にも言ってない。言ったらどうなることかわからなかったから。