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私にとっての自由の翼【進撃の巨人】

第19章 悲しみとともに





リヴァイには会わない方が良い



そう、分隊長には言われていたが、やはり心配だ。


ご飯も食べずに自室に閉じこもっているらしい。



「……ご飯、届けるくらいなら……いい、よね」



パンとスープを持ちリヴァイの部屋の前に立つ。



軽く深呼吸し、ノックする。


「リヴァイ…?わたし、アンだけど……。」


そう声をかけるも返事がない。



寝てる……のかな?


ドアノブに手が触れるとカチャ、と開く。


あいてる……?


「はいるね……?ほら、ご飯、たべないと……。」


夜なのに電気はつけておらず、暗いままだった。



床に隊服がちらかっており、リヴァイはベッドを背もたれに床に座っていた。



「……。」


「……えと、ここに置いておくね。」


机にトレイを置き、立ち去ろうとすると、



「……おい」


久しぶりにリヴァイの声が聞こえた。



「なにをそんなにビクビクしている?俺がそんなに怖いか?」



「そ、そんなことないよ?」



なんか



「そうだよな、安心した」


意外と


「……ほ、ほら、ご飯たべないと。」


「腹減ってない」



普通?



「え、だめだよたべないと」


「チッ、しつけぇな」



いや、ちがう。



普通に見せてるだけだ。
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