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私にとっての自由の翼【進撃の巨人】

第19章 悲しみとともに





壁内に戻った後、わたしは周りを見渡していた。



リヴァイたちがいない。



どこにいったんだろう。




すると、奥の方にその人物を見つけた。



「リヴァイ!」



リヴァイを見つけ、わたしは駆け寄る。



「よかった、無事で。怪我はしてないの?大丈夫?」



顔をあげず、リヴァイはそのまま頷く。


「そっか、良かった。わたしもなんとか。」



…………



「………ふたりは?」



その瞬間



リヴァイはバッと顔を上げる。



その表情は



なにかに絶望しているようだった。



顔は雨なのか………涙なのかわからないが濡れていた。



わたしはその瞬間察してしまった



いや



ちがう。



わたしはそう考えたくなかったのだ。



リヴァイのまわりには絶対といっていいほど、イザベルちゃんとファーランくんがいた。



今リヴァイを見つけた時その2人はいなかった。



その瞬間


わたしは気づいてしまっていた。


そして、


気づかないようにしたんだ。




「…っ、」



まちがいない、あの二人は…………



リヴァイはわたしがその事に気づいたのを感じたのかそのまま去ってしまった。
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