第18章 壁外調査
今回の壁外調査の被害も相当なものだった。
私も何回か巨人と遭遇したが、まわりの隊士たちと共闘しけが人は出たものの倒すことができた。
しかし、他のところでは壊滅状態という情報も入ってきている。
やはり巨人はつよい。強いし謎だらけだ。
私たちが人数いてもすぐ減らされてしまう。
天気が悪くなり、雨が音を立てて降り始める。
私たちはフードを身深にかぶり馬で駆ける。
雨で視界が遮られよく見えない。
これじゃ、巨人がいても見逃してしまう。
こわい。
それでも行かなきゃいけない。
地面に転がる仲間の数々。
何度見てもしんどくなる。
痛かったよね
苦しかったよね
怖かったよね
あっちでは、幸せに過ごしてね
そう思いながらわたしはそのまま駆けていく。
雨が止み、日が出てきた頃
撤退命令がでた。
「こんなに早く……」
そういうことなのだろう。あまりにも被害が出すぎたのだ。
わたしは隊の指示に従い、帰路へとついた。
今回もなんとか帰ることができた。
わたしはほっとしていたが、その後悲劇が待ち受けていることを
この時はまだ知らなかったんだ。