第11章 変化
『なっ……げほっ、なんですかいきなり……っ』
てかなんで知ってるんですか!!!と私は心の中で突っ込みながら吹き出してしまった珈琲を拭く。もったいない………
『いやーーー昨日の朝からアンの可愛い声がエルヴィンの部屋から聞こえてきてさー!もしかしたらーって思ってね!』
しまった。防音ならまだしもここは丸聞こえなんだ………それなのにあんなに大きな声で………
私は顔が赤くなるのに気づく。うう、恥ずかしい……
『えっ!?図星!?うそうそ!で?どうだった??エルヴィンとのセックス!!気持ちよかった!?エルヴィンのは大きかった??何回やったの??ねえねえ教えてよー!!!』
好奇心溢れる性格なのだろうか、前のめりになって私に迫ってくる。質問の内容が濃すぎて更に私は恥ずかしくなり俯く、なんちゅー質問を……
『こらハンジ』
ハンジさんの首根っこを掴んで私から離すのはエルヴィンさんだった。
おもわず私は顔を逸らしてしまう。
『困っているじゃないか』
『エルヴィン!!!アンとのセックスはどうだったんだい??さぞかし可愛かったんだろう?気持ちよかった??おっぱい揉んぐっ』
『可愛かったし気持ちよかったよ、ほら、さっさと仕事を始めなさい』
『っ!?』
え、エルヴィンさんまでなんちゅーことを話してるんですかっ!!!
『おおおおおお!!!!』
とハンジさんは目をキラキラさせながらダッシュで去っていった。
『な、なんであんなこと言ったんですかぁ………』
私はあまりにも恥ずかしくてそのまま布団の中に潜り込んでしまう。