第7章 ミルフィーユ
…GW明け…
俺は、一番に楽屋に来ていた。
暇だから、雑誌を読んでいると
楽屋の扉が開いた。
雅「…あ、ニノ。おはよ〜」
和「…はよございます」
ニノは、俺の隣に座ると
俺の方を向いて、質問してきた。
和「…休日、何してました?」
雅「…え?」
和「休みだったんでしょ?」
雅「…うん、まあね」
和「…教えてくださいよ」
雅「…そりゃその…潤と過ごしたよ」
俺が正直に言うと
ニノはにんまりと笑った。
…え、何…。
なんか凄く怖いんだけど…。
雅「…ニノ?」
和「いやいや、同じだったんだなと、思いまして」
雅「…同じ?」
和「…それは内緒、です」
雅「…えーっ?…ずるいじゃん!」
そこからは、同じ事の繰り返しで。
結局、ニノからは何も聞けなかった。
…きっと、時期が来たら
教えてくれるんだろうか…。
…でも、俺は…。
潤とずっと、一緒にいられればそれだけでいい。
彼以外に魅力的な人間なんて、
もう絶対いないから…。
何年も何年も、潤と重なりあっていたいんだ…。
―――end―――