第3章 1.久しぶりの再会
「オッシャー、いくぞ~!」
そしてナツが魔法を使おうと走り出す。
これは本格的にヤバいかも…!
これから起こることに後悔しながらギュッと目をつぶる。
すると…
「はい、ストップ♪」
「うぎゃあ!!!!」
「「「「「「「!?」」」」」」」
急に女の子の声が聞こえたかと思ったら、突然ナツが勢いよく地面に倒れた。
まるで上から重力で押し潰されたかのように。
そしてそのせいか、ナツは地面に倒れたまま全く動かない。
「ナツ、大丈夫!?」
「…こ…の…ま…ほう…は!!」
「エルザ、まさかアイツらが!?」
「ああ、おそらくそうだろう!」
「アイツらって?!」
ナツ・グレイ・エルザは、この魔法に心当たりがあるみたい。
「おいグレイ、この魔法は一体誰のだ?」
「この魔法は俺たちの仲間の魔法だ、リオン」
「君たちの仲間の?」
「ああ、そうだヒビキ」
うん?私たちの仲間に重力の魔法を使う人っていたっけ?
「ルーシィーは、知らなくて当然だよ!だってここ数年間ギルドに帰ってきてないから」
「え、そうなの!?」
私が知らないのは当たり前だと言うハッピー。
声は女の子みたいだったけど、一体どんな人なんだろう?