第6章 私はどちらも選べなかった
華菜「……無理だよ……」
アリババ.白龍「「え?」」
華菜「やっぱり、どちらかを選ぶのなんて出来ない……」
アリババ「お前は俺が嫌いなのか……?」
華菜「違うよ、アリババくん……でも私は……」
白龍「では、貴女は何故、選べないのですか?」
華菜「2人のことを『好き』『嫌い』で言ったら、私は2人とも『好き』だよ」
アリババ「それなら、初めからそう言えば良かったじゃねーか!」
白龍「そうですよ」
華菜「でも……」
私は躊躇いながらそう呟く。
アリババ.白龍「「でも……?」」
華菜「でもね、白龍くんとアリババくんが言ってる『好き』とは違うんだよ……」
私は目を少し伏せ、そう言った。
アリババ.白龍「「俺達が言ってる『好き』とは違うって……?」」
そう言って白龍くんとアリババくんはお互いの顔を見合せた。
隣に居たアラジンとモルさんも私の言葉を聞いてお互いの顔を見合せていた。