第1章 終わりが始まる日
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「はい...わかりました...任せて下さい、はい...」
あたしは今、"あの人"から仕事の命令が
下された......
仕事の内容は"人を殺す"というもの......。
もう......
殺した人数なんてわからないほどに
あたしは"人の命"を奪っている......。
だから......
人を殺すことに慣れてしまった......。
悲しいとか辛いとかと言う感情はない......。
―とある港の倉庫―
「任務完了」
そう呟いて"あの人"が待ってる場所に帰る支度をしていると......
後ろから「そこのアンタ、此処で何してるんでィ!!」と声がした......。
「!!」
この声は......
「おい、聞こえてるのかィ」
「...真選組...」
マズイ......
あたしが姿を消す前に真選組が来るなんて......
あたしの正体は真選組の奴らに知られていない......
いつも真選組が現れる前に姿を消しているから......。
まさか、こんなに早く真選組が駆けつけてくるなんて思わなかった......。
どうしよう......。
「おい」
「ッ」
「そこで何やって...」
そう言いながらこっちに歩いて来た......。
ヤダ、来ないで......
こっちに来られたら......
「ッ!!?」
「これは...どう言うことでさァ...」
「......」
「これって、アンタが...?」
「.........」
バレてしまった......
バレてしまったら誤魔化す事なんて出来ない......。