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0番隊のあの子

第3章 運命のとき


『「せーの!」』


『「士皇くん、お姉ちゃん」』


綺麗にハモったがはっきり聞こえた。


ーお姉ちゃんー


『そうかそうか……ってええええ!?!?』
「いや、お姉ちゃんお、落ち着いて!?」
そんなこと言った士皇くんの顔は赤面だった。

「お姉ちゃん本当?さっきの嘘じゃない?」
あら、士皇くんもはっきり聞こえてたようで…まあ事実だしな。
『うん、嘘は付かないよ〜?士皇くんこそ嘘じゃないよね?』
「嘘じゃない!嘘じゃないよ!本当のことだよ!!」
『ふふ、良かった。嘘だったらどうしようと思った〜。
あのね、私ね、捜査官なんてみんな死んじゃえってずっと思ってた。だけどね0番隊の人たちに会って話してみたら意外と喰種と変わんないんだって思った。思ってる事もやってる事も。産まれ方が違っただけで。基本的なものは一緒なんだなって。…ってこんなつまんない話ゴメンね?』とついポロっと口が滑って出た言葉を真剣に士皇くんは聞いていた。

士皇くんも口を開いて「ううん、僕も喰種なんて滅んじゃえって思ってた。仲間がどんどん死んじゃって食べられちゃってさ。喰種がみんなそうなんだろうって思ってた。“喰種”に産まれてたらこんな奴しか居ないんだろう。って。でもね、琲世に連れられてきたこの喫茶:reの喰種たちは違った。どこにでもいそうな普通の優しそうな子供や大人だった。その中でもお姉ちゃん、ううん、かなめは唯一違った。喰種じゃないでしょ?人間でしょ?って思った。可愛いし綺麗だし。喰種って聞いてビックリしたけどね更に“隻眼の龍”って聞いてもっとびっくりしたよ!でもそれを全部知ってさっきの話も聞いたけどそれでもかなめの事は好き!!」

私は泣きそうだった。喰種という仲間にすら言ってもらったことない言葉を人間…しかも捜査官の子に言われるとは思ってもなかった。でも目は真剣な目で嘘じゃないって思った。その部分は士皇くんらしくて嬉しかった。

私は、嬉し泣きというもので泣きながら


『ありがとう…士皇くん。もし私でいいのなら…』
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