第13章 遠足に行こう♪

｢さて、そろそろ帰るかな…」

俺はおにぎりの最後の一口を口に放り込むと、ベンチから腰を上げた。

本当は、和が動物園を出るまで見ていたいところだけど、流石にそこまでするのは、ちょっとね

それにさ、和の楽しそうな姿が見れただけでさ、満足だよ。

よし、今日はきっと和も疲れて帰って来るだろうから、晩御飯は少し早めにしようかな(*^^*)

晩御飯の献立を考えながら、俺は動物園を後にした。



｢たっだいま～♪」

スーパーで買った食材を冷蔵庫に仕舞っていると、玄関の方から和の弾んだ声がした。

｢おかえり～♪」

作業の手を止めることなく答える。

｢どうだった？　動物園、楽しかったか？」

洗面所で手洗いうがいを済ませてリビングに入って来た和に、素知らぬふりをして言う。

｢うん、楽しかったよ？」

そっかそっか、楽しかったか(*´ω`)ｳﾝｳﾝ

｢お弁当は？　全部食べた？」

｢うん、ピッカピカだよ？」

そっかそっか、残さず食べたか(*´ω`)ｳﾝｳﾝ

｢あのさパパ？　パパは動物園で何してたの？」

へ？Σ(ﾟﾛﾟ;)
もしかして？　ひょっとして？(◎-◎;)!!

｢保育園じゃないんだから、遠足は着いてきちゃダメなんだからね？」

しっかりバレてんじゃん…(>_<)

｢…はい。すいませんでした…」

あ～あ、親バカもほどほどにしないと、だな(;´д｀)ﾄﾎﾎ…
反省反省…(^_^;)

｢今度は一緒に動物園行こ？」

落ち込む俺の頭を、和のぷっくらした手が撫でる。

｢やっぱり僕、パパの解説付きで動物園回りたいもん」

｢和ぅ～、行こ行こ、絶対行こ」

和がそっと出してきた小指に、俺の小指を絡める。

｢約束ね？」

｢約束な？」


どうやら俺の一日…、

満更無駄でもなかったみたいだ(*^^*)


おわり♡