Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第13章 遠足に行こう♪
ホームに電車到着のアナウンスが流れ、同時に子供たちが立ち上がる。
それを見て俺は新聞を畳んだ。
電車がホームに滑り込みドアが開くと、先生たちの指示に従って子供たちが次々電車に乗り込んでいった。
子供達が全員乗り込んだのを見計らって、俺は子供達とは別の車両に乗り込んだ。
そこで俺は漸くマスクを外した。
流石にもう子供たちに見つかる心配はないだろうからね(´▽`)ホッ
暫く電車に揺られ、動物園の最寄り駅に着くと、俺は子供たちが電車を降りるよりも先にホームに降り、人混みを掻き分け、一足先に動物園へと走った。
受け付けで料金を支払い、ゲートを潜る。
不審者、と思われてるんだろうか…
捥ぎりの女性がジロジロと俺を見たが、そんなことかまやしない。
ゲート脇にある、普段は立ち入ることすらしない喫煙所に入り、子供たちの到着を待つ。
視線は常にゲートに張り付いている。
それにしても俺も相当な”親ばか”だな、なんて改めて思う。
子供が初めて遠足に行くからって、わざわざ会社まで休んで、こんなストーカーまがいのことしてんだから…
勿論、会社にはもっとちゃんとした理由をつけてあるけどね?
だってさ、見たいじゃん?
保育園の頃はさ、親子遠足なんてのがあったけど、小学校にはそんなのないんだからさ…
気になるじゃん…σ(//ω//)テヘ