Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第82章 さま♡らぶ
遊ぶお金が欲しくて、友達と始めたバイト。
僕達が選んだのは、夏季限定で開かれるのかき氷屋さんでのバイトだ。
そのバイトを選んだのにはいくつかの理由がある。
まず、
その①時給が高い!←ここ重要
その②給料が週払い←これは有難い!
その③毎日かき氷が食べれる←これも重要
その④家から近い←自転車で5分
そして最大の理由が、
その⑤出会いに期待できること
これが僕達がかき氷屋さんでのバイトを決めた、一番の理由。
だけどさ、現実って、僕達が思ってる程甘くないんだね…?
結局、もうすぐ夏休みが終わろうとしている“今”になっても、それらしい出来事なんてないんだもん。
勿論、バイト先で出来た友達とかさ、近所のおばちゃんとかさ…、新しい出会いはあったよ?
でもそれは僕達が期待していた“出会い”では全然なくて…
そう、僕達が期待してた“出会い”ってのはさ、こう…なんてゆーか…
胸を焦がすような…って言ったら変なんだけどさ、一瞬で咲いてあっという間に散る花火のような…?
思わず踊り出したくなっちゃうような、そんな出会いに期待してたんだけどな…
宛が外れちゃったみたい。
まあ、それでもバイト自体は楽しいし、けっこうガッツリシフトも入れて貰ったから、それなりに遊ぶお金も出来たから、そこは良かったポイントなんだけどな…
肝心な“出会い”がね、残念ボイントなんだよね…
だってほら、僕達そこを一番重要視してたわけだからさ。