Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第78章 おにーちゃんになる!
「出来るもん! だって僕、“だんご”くんのお兄ちゃんになったんだよ? 出来るに決まってるじゃん♪」
ああ、なるほどね、それで“お兄ちゃん”なのか(笑)
確かに、新入生の子達から見れば、それが例え身長差も差程無くても、例え一つしか年が変わらなくても、とても大きな存在に映るんだろうな…
「そっかぁ…、そうだよね。和ももうお兄ちゃんなんだね」
「うん! 僕、“だんごくん”のお兄ちゃんなの♪」
「そっかそっか、お兄ちゃんかぁ(笑)」
俺は湯船の中で、嬉しそうに鼻歌を歌い始めた和を抱きしめた。
「凄いぞ、和!」
「パパ苦しいよ…」
「だって嬉しいんだもん」
「なんでパパが喜ぶの? 変なパパ(笑)」
変だろうがなんだろうが関係ない。
俺は今、最っ高に嬉しいんだから。
あの小さかった和が…いや、今だって十分小さいけど、それでもこうして亀並みの歩みかもしれないけど、成長してるんだって分かっただけで、それだけで俺…
いや、泣かないけどね?(笑)
「あ、じゃあさ、お兄ちゃんになったついでに、お魚食べれるようになろうか?」
弟の前で好き嫌いなんて言ってられないしね?
「え〜、それはムリ。僕、お魚きら〜い」
あ、そ…うですか…
ま、まあ、仕方ない…かな…
「よーし、上がるか!」
「うん!」
こうして少しだけど、和の成長を感じられただけで、今は良しとしますかね♪
おわり♡