Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第72章 Dance with me?【2018青祭り】
「じゃあさ、せっかくだから、ちょっと身体動かさない?」
トレーニングとか、レッスンとか…好きじゃないことは知ってるけど…
「えー、やだよ…」
ほらね?
言うと思ったよ(笑)
「分かった。じゃあ、別に踊らなくていいから、そこで見ててよ」
「ふふ、それならいいよ」
柔らかな笑みを浮かべて、壁に丸めた背中を預け、床に足を投げ出した。
その姿は、まるでおじいちゃんか赤ちゃんか…
俺は置物然と化した大野さんから離れ、持ち込んだCDをプレイ中にセットした。
鏡に向かって立ち、イントロが始まると同時に身体を動かす。
俺が選んだ曲は、元々大野さんがフリを付けたモノで…
5人揃えばしっくりくるのに、一人だとどうにもバランスが取れなくて…
「やっぱり踊ろう?」
「えー、ヤダってば…」
「いいからいいから…」
俺は大野さんの手を強引に引くと、胸の中にスッポリおさめた。
「まちゅ…じゅん…?」
寝起きでもないのに噛むんだ?(笑)
「プレゼント、上げるから踊ろ?」
「プレゼント…? 何くれるの?」
「それは…、踊ってくれるなら、教えて上げる」
「なんだよそれ、ずるいし…」
クク、その拗ねた顔…たまんねぇ(笑)
「ま、でもプレゼントくれるなら、ちょっとだけならいいかな…。その代わり、とびきり豪華なの頼むぜ?」
「クク、分かったよ」
ちゃんと用意しとくから、記念に残るプレゼントをね?
💜おわり💙